2014/05/21
萩市の歯科医院です。地域密着で誠心誠意治療致します。お気軽にお越し下さい。
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こんにちは。院長の高雄 亮です。 令和3年9月22日(水)の山口新聞に私の記事を掲載していただきました。 テーマは歯科と認知症の関係性についてです。 健口なお口でしっかり噛むことは、認知症の予防に効果があることがわかってきています。ここでいう健康なお口とは、歯周病が無く自分の歯でしっかり噛める状態、または歯を一部、全て失っても、義歯やインプラントなどで噛めるお口の状態のことです。噛むことで脳への血流が良くなります。粘膜や筋肉、神経などからの刺激が脳を活性化させることは確かです。そしてその効果は高齢者ほど大きく、集中力や意欲、共感力など「人間らしさ」をつかさどる脳の前頭前野の血流が増え活性化することもわかっています。 認知症にも型があり、一番多いのはアルツハイマー型認知症です。原因物質の一つにアミロイドβというたんぱく質が脳に蓄積され続けることで脳が委縮し認知症を発症します。歯周病がある人では歯周病の原因菌、毒素、炎症性物質が血液中に入り脳に到達すると、アミロイドβとともに炎症を悪化させその結果、神経細胞が死滅するなどしてアルツハイマー型認知症の憎悪に繋がります。認知症が進むとお口のケアがおろそかになり不衛生な状態になりやすくなります。その結果、誤嚥性肺炎などの感染症も起きやすくなり、糖尿病、心疾患、脳梗塞、骨粗鬆症など全身疾患のリスクも高くなります。日頃から「かかりつけ歯科医」でのお口の健康管理をすることは全身の健康に繋がります。しっかり噛めるお口で脳を活性化させハツラツとした生活を送りましょう。